私は住宅部材を作っている会社に勤めているのですが、近年お客さんが新居を建てる際にまず希望とされるのは、明るい部屋にしたい！ということなのだそうです。そのためには、窓ガラスをできるだけ多くすると明るさを確保することが可能になります。確かに、暗い部屋よりも明るい部屋の方が精神的にも清々しい気分になりますね。
また、闇雲に窓ガラスを取り付けるというのではなく、要所要所にガラスブロックを取り付けることによって、光を確保するというのです。しかもガラスブロックの場合、単に光を通すので明るいというだけでなく、断熱効果や遮音効果もあるそうです。とくに、部屋同士を壁にしてしまうと、どうしても光が遮断されてしまうということもあって、壁の代わりにガラスブロックを利用して壁代わりにするという方法もあります。そう言う意味においてガラスブロックは、光を通しながら壁の役目も同時に果たすことができるというようなダブル効果があるでしょうね。
また、都会のように狭い土地に住宅がひしめき合っているという住宅事情の場合には、どうしても日当たりが悪くなってしまうという問題があります。そんな場合には、従来であれば昼間から電気をつけて過ごすというようにもなってしまいました。
ところが近年では、ガラス瓦というアクリルのような透明の素材を用いた屋根瓦を、屋根の一部分にだけでも取り付けることによって、昼間でも明るい部屋にすることが可能になってきています。ちょうど、天窓を取り付けるのと同じようなアイデアになります。ただし、ガラス瓦と家との構造部分には、防水材や断熱材を取り付けることが難しいらしく、施工が雑な業者にもなると、雨が入ってきたり虫が入ってきたりという問題の発生するリスクが高くなるようなのです。また、天窓にしろガラス瓦にしろ、光を取り込む部分の汚れ目が目立ったり、虫の死骸が目立ったりするといったデメリットもあるようですね。